初めまして、プログラマを15年ほどやっているplsplsmeです。
plsplsmeでググるといかがわしいサイトが沢山出てきますが、そういった人物や団体とは一切関係ありません。このコラムではIoTやクラウド周辺の技術ついて、エンジニア目線で紹介していきます。
先日、ソフトバンクがIoT市場の活性化を睨んでARMを買収しましたね。その後インテルがARMの設計したチップを製造すると発表しました。その上、GoogleがARMでも動作するOSを設計していると伝えています。孫さんの高笑いが聞こえてくるようですね。
この一連のニュースの中でも、個人的にはGoogleが発表した新OSに一番興味を惹かれました。実はこのOSに関しては不明な点が多々あるのが現状です。しかし今回は希望的観測を含めて、このOSがマーケットに与えるインパクトについてお話します。
まず目を引くのはRTOS(Real Time Operating System)をベースに採用した点で、これは今までGoogleが主戦場にしてきたWebや携帯とは少し違った分野のソフトウェアです。Real Timeと言うだけあって、ボタンやセンサからの入力に対しての反応が非常に速いのが特徴です。いわゆる「一瞬のシャッターチャンス」を逃す事を許されないカメラ等に採用されています。一方でそれ以外の機能は制限されているので、OS自体が非常に軽く、小型の機器に適しています。
さて、この新OSに関してもう一つ大きな話題は何と言っても、小型のPCであるRaspberry Pi用のバージョンを提供するという事でしょう。これで小躍りした技術者は沢山いると思いますし、私も若干ガッツポーズをしました。Raspberry Piはもともと教育用に安いPCを届けるという目的でイギリスのNPOが作ったものです。しかし、互換性のあるセンサなども低価格で数多く発売されてる事から、多くのプログラマにオモチャとして日曜大工的な遊び方をされています。例えば、観葉植物の水まきを自動化したなどです
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まず間違いなく、Googleの新OSを手元にあるRaspberry Piにインストールして遊んでみようという技術者は沢山出てきます。そういった遊びの中から、新たなサービスも生まれてくるでしょう。それで始まったスタートアップを、美味しい所でGoogleが買う、、、というニュースが目に浮かぶようです。そのスタートアップのビジネスサイドを仕切るのは、このコラムを読んでいるあなたかもしれません。
IoT周辺はますます騒がしくなりそうです。
Written by plsplsme