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IoTとクラウドが作る未来 #4


前回話題にした人工知能ですが、その後も色々なニュースが出てきています。例えば最近、裁判の判決を79%正しく判断出来たという話がありました。これ以外にも、ガンの診断に使われる試みもされています。こういう技術の進歩には必ず、人間の仕事を奪うのではないかという懸念がついてまわります。今回はこの話をします。

Retrieved from DailyMail.com

さて、先ほど挙げた二つの例で共通する点があります。これはある種のパターン認識を行う仕事であり、その量が非常に多いというものです。このコラムでも何度か紹介しているキュウリの仕分けを自動化した例も、美味しいキュウリは見た目にある程度のパターンがありました。ただ、それを人力で全て判断するのは量が多すぎて大変なので、自動化しようというのがこの発明のモチベーションです。

これまでは誰でもマニュアルを見ればすぐに出来るような単純労働が機械に置き換わってきました。しかしこれからはもう一歩進んで、ある程度の経験を必要とする作業も人間の手が不要、もしくは少人数で出来るようになっていきます。それではより知的な仕事はどうでしょうか?もしくはエンターテイメントの分野とか?

そこで思いつくのが将棋の棋士が将棋ソフトを使ったという疑いをもたれたというニュースです。こんなニュースが出てしまうと、八百長が野球離れの原因になったように、将棋の観戦を趣味にする人は今後も益々減って行く恐れがあると感じます。こういう対応しか出来なかった将棋連盟も、コンピューターの脅威に負けたと言っていいかもしれません。ゲーム関連のニュースでもう一つ面白いのが、DOOMという一人称のシューティングゲームをプレイするAIを発明したという話です。これはYouTubeの映像を見て頂きたいのですが、常にほぼノンストップで走りながら、正確無比に敵を倒して行っているのが分かります。当然ながら現実世界にすぐ応用出来るものではありませんが、まさしくターミネーターのようです。

そうなると最後の砦はサービス業でしょうか?介護ロボットというのもありますが、やはりロボットより人間に情が湧くはずです。小料理屋に行ってロボットがお酌してくれても嬉しくなさそうです。ただ、特に日本人は人形などの無生物に対する情が湧きやすい民族で、AIBOのお葬式をしたという話もあります。これはステマ要素の強い記事ですが、そもそもそういう発想が浮かぶという時点で、ロボットに勧められたお酒で気持ちよく酔っぱらうサラリーマンが新橋に雨後の筍のように現れる未来が来るような気もします。

Retrieved from @tomhanks

では人工知能によってもたらされるのは、ディストピアなのでしょうか?しかし、こういった記事を色々と見ていると、やっぱり人間は凄いなと感じる事があります。まぁ暗い未来ばかりでは無いかなとも思います。次回はそのあたりについて書きます。

おまけ

ここで一つエクス・マキナという映画を紹介します。業界トップの検索エンジン会社の社員が社長の自宅に招かれ、ある実験を手伝う事になります。この実験というのは、人工知能を搭載したロボットと社員を交流させ、彼がどこまでロボットに対して情を持つか試すというものです。さて、どうなるでしょうか?今回のような話が好きな方は楽しめると思います。少しセクシャルな内容を含むので、お父さんお母さんは子供に隠れてみて下さい。

Written by plsplsme

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