アメリカ全体において2022年の新規ビジネスの申請件数は、10月時点で432,834件だそうです。2020年パンデミック以降の増加傾向が続いています。今回は、そんな中小企業をターゲットにした悪質な詐欺の手口の紹介をし、企業オーナーさんへの注意奮起を促したいと思います。
実際に、カリフォルニア州でコーポレーションとして登記をしている弊社にもこの詐欺手紙が届きました。最初に手紙を開いた瞬間に怪しいなとは思いましたが、色々調べてみるとやはり詐欺。多数の被害者も出ているようで、少しでも在米の日系企業の中で被害者が減るようにと願ってここに日本語で記載しておきます。みなさんこの手紙は詐欺なので、絶対に支払いはしないようにお気をつけください!
ということで、まずは実際に届いた手紙の写真。
よくある手口のようで、公式文書に見せかけDue Date(締切日)と高額なペナルティー($250)を記載することで企業オーナーを焦らせて騙し、本当は不要な代行サービス料金的なものを請求するというもの。必要事項を記入し、翌月15日までに$243の小切手をCorporate Processing Serviceに提出するよう促しています。
「California Corporation Annual Order Form: Declaration of Directors and Officers (Form 501-CORP)」というタイトルで、いかにも州発行であるかのような書式でのFormになってますが、州が規定する公式な書類ではなく支払いも不要です。さらに悪質なのが、手紙の発送元住所がカリフォルニア州都であるサクラメントになっていること。(州からの公式な書類もサクラメントから届くので間違えやすいですよね。普通の書類が来るだけでも一瞬緊張してしまうのに、こういう手続的なものは遅れないようにと急いで処理しがちなのを狙っているんでしょう。)
よく見ると貼ってある切手に消印がない。。。そのままポストに投函してるのかな。なんとも怪しい手紙です。
弊社はCorporation なので 501-CORP というFormになっていましたが、LLCとして登録されている場合は 501-LLC というFormが届くようです。
実はこの封筒や手紙には、「政府関連書類ではない / いかなる政府機関によっても承認または承認されていない」と書かれていますが、英語が第二言語だったり、ただでさえ忙しいオーナーさんは見逃してしまうこともあるんだと思います。
支払いは返金はできないとか、小切手(チェック)が換金できなかった場合は$25のFeeを要求するとか、本当に酷い内容なので注意してくださいね。こんな手紙が届いたら、絶対に支払いはせずに破棄しましょう!
カリフォルニア州での会社登記や関連情報はこちらの公式サイトをご確認ください:
※この記事はアメリカでのお話なので日本の企業さんには関係ないかもしれませんが、もしかしたら日本にも同じ様な詐欺があるかもしれませんので参考になれば幸いです。
それでは、みなさま GOOD LUCK!!
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