バスケットボールは世界で人気の高いスポーツであり、その経済圏もまた広大です。バスケットボールにはプロリーグ、カレッジリーグ、高校リーグなど様々なレベルでのリーグが存在します。また、バスケットボールはオリンピック競技としても知られており、国際的な舞台でも活躍する選手が多数います。
最近、日本人選手もこのリーグのチームと契約しており、Washington Wizrads所属の八村塁選手やBrooklyn Nets所属の渡邊雄太選手などが有名です。今回はそのバスケットボールのプロリーグとして最も有名なリーグ、NBA(ナショナルバスケットボールアソシエーション)とその経済圏についてご紹介します。
NBAについて
NBA(ナショナルバスケットボールアソシエーション)は、アメリカのプロバスケットボールリーグであり、世界で最も有名であると言われています。NBAは、30のチームからなるリーグ構成で、毎年10月から4月にかけてリーグ戦が行われます。各チームは82試合を行い、プレーオフを経て、 NBAファイナルを勝ち抜いたチームが優勝します。
NBAの経済圏
NBAは広告やテレビ放映の収入、チケット販売、スタジアムのレンタル料、スポンサーシップ契約、メディアライセンス料などにより、巨大な経済圏を持っています。また、NBAは国際的な人気を誇るため、海外でのマーケティングや商品販売などにも取り組んでおり、その経済圏はさらに拡大しています。
このリーグは、プレイヤーへの契約金やチームの経営費などを考慮すると、プロスポーツリーグの中でも最も高い収益を上げているとされ、選手平均年俸は日本円にして約11億5千万円と世界のどのプロスポーツリーグよりも高いとされています。そのため、NBAには多くのスポンサーが関わり、プレイヤーも高額の契約金を獲得することができます。八村選手を例を挙げると、彼のNBA1年目は、チームからの年俸約5億円に追加し、スポンサー収入として約10億円を稼いでいると言われています。ちなみに今シーズンの最高年俸額はStephen Curry選手の65億円です。そしてNBA選手の中で1番インスタグラムのフォロワーが多い(140M)、LeBron Jamesはスポンサー収入だけで、約96億円稼ぐとされています。
2017年にはこの巨大なNBAの経済圏に目をつけた日本の会社、楽天が日本国内での独占的な包括的ライブ放映や配信に関するパートナーシップとして複数年で約248億円の契約をNBAと交わしたとUSAToday紙が発表しました。また同社は、NBAで7回もリーグ優勝を果たしているGolden State Warriorsとのジャージスポンサーも同年に契約しています。
NBAの社会的影響力
NBAは社会的影響力も大きく、スポーツ界だけでなく、カルチャーやエンターテインメント業界などにも大きな影響を与えています。オフシーズンである夏の間は、地元地域への慈善活動を積極的に行なっている球団がほとんどです。例えば、貧困に苦しんでいる家族に対して無償で食事を提供したり、病気に苦しんでいる子供たちを訪問して勇気づける活動などをしています。
今回は日本人では想像がつかないぐらいスポーツビジネスが盛んな国、アメリカのプロバスケットボールリーグの経済圏について話しました。日本のプロスポーツリーグとは規模も金額の桁も大きく違いますが、まだまだスポーツが発展途上の日本において、海外のプロリーグを分析すると、参考になるヒントがあるかもしれません。これから日本のBリーグがもっと盛り上がって、海外で活躍する日本人が増えるといいなと思います。
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