NBAと日本バスケ B.Leagueガイド Part.2
- Karyo Sugimoto
- 4月7日
- 読了時間: 5分
こんにちは、ロスアンゼルス留学中の学生、Karyoです。今回の記事では前回のPart1に続き、NBAと日本バスケ、B.Leagueに焦点当てて、違いについて紹介します。これを読んで、NBAとB,Leagueのことを少しでも知っていただけると幸いです。
Part 2:日本とアメリカのバスケットボールの経済への影響と人気の違い
バスケットボールは、アメリカでは長年にわたり文化として根付いており、NBAは世界的なブランドとして確立されています。一方、日本では近年B.Leagueが発展、再熱しつつありますが、まだNBAと比べると人気や経済規模にはとてつもなく大きな差があります。

1. アメリカにおけるNBAの経済的影響
1-1. NBAの巨大な経済規模
アメリカではNBAは単なるスポーツリーグではなく、一大ビジネスです。2024年シーズンのNBA全体の収益は 約113億ドル(約1.7兆円) に達し、リーグ全体で莫大な経済効果を生み出しています。
Ref: National Basketball Association total league revenue from 2001/02 to 2023/24 © Statista 2025
放映権料:NBAの放映権契約は数十億ドル規模で、2025年以降の新契約ではさらに増額が見込まれています。
スポンサー収入:NikeやAdidas、Pepsi、GatoradeなどのグローバルブランドがNBAと提携し、多額のスポンサー料を支払っています。
グッズ販売:NBA関連のユニフォームやシューズ、アクセサリーなどは全世界で販売され、リーグの収益を支えています。
1-2. NBAが地域経済に与える影響
NBAのチームがある都市では、試合開催が経済に大きな影響を与えます。試合日は 飲食店、ホテル、交通機関 の売上が大幅に増加。スタジアムの建設や運営が、地元の雇用創出につながる。オールスターゲームやプレーオフは、数億ドル規模の観光収入を生み出す。
1-3. 選手の高額年俸と経済効果
NBAの選手の 平均年俸は約18億円(2024年時点)と、世界のスポーツ界でもトップクラス。高額な年俸により、選手自身が大きな経済的影響を持つ。ちなみにNBAの選手の中で2024-2025シーズン年俸が最も高い選手はゴールデンステート・ウォリアーズのステフィンカリー選手で約85億円です。スーパースター選手がいるチームは観客動員数が増え、チケット収益が向上。選手が発信するSNSマーケティングの影響で、NBAのブランド価値がさらに向上。
2. 日本におけるB.Leagueの経済的影響
2-1. B.Leagueの市場規模の成長
B.Leagueの市場規模は 約580億円(2024年時点) と、NBAに比べるとまだ小さいものの、年々拡大しています。
放映権収入:B.Leagueは2023年にDAZNと新たな契約を結び、放映権収入が増加。
スポンサー収入:国内企業(SoftBank、富士通、日清食品など)がスポンサーとして参入。
グッズ販売:B.Leagueのユニフォームやグッズの売上も上昇中。
2-2. 地域密着型の経済効果
B.Leagueの各チームは、地域密着型の経営を重視。チームの成功が地方経済の活性化につながる。スポンサー企業が地域経済を支援し、バスケットボールの普及に貢献。
2-3. 選手の年俸と人気の影響
B.Leagueの選手の 平均年俸は2000万以上(2024年時点)。トップ選手は1億円以上を稼ぐが、NBAと比べると規模はまだ小さい。しかし、渡辺雄太選手や八村塁選手の影響で、B.LEAGUEの注目度が上がりつつある。特に今年(2024-2025)シーズンは渡辺雄太選手が日本のB.Leagueに戻ってきたこともあり、B.Leagueの熱は大きくなっている。
3. NBAとB.LEAGUEの人気の違い
3-1. アメリカのバスケットボール文化
バスケはアメリカの国民的スポーツ の一つ。学生時代からバスケが身近で、NBAは 全米規模で高い視聴率 を誇る。スーパースター選手が世界的な影響力を持ち、若者の憧れの職業になっている。
3-2. 日本のバスケットボール人気の変化
かつては野球やサッカーが圧倒的に人気だったが、 八村塁や渡辺雄太の活躍でバスケ人気が急上昇。2023年の FIBAワールドカップで日本代表が歴史的勝利を収めたこと で、バスケ熱がさらに高まった。B.Leagueの観客動員数も増加中(特にアルバルク東京、琉球ゴールデンキングス、千葉ジェッツなどの人気チーム)。
4. NBAとB.LEAGUEの経済と人気の違いをまとめると…
項目 | NBA | B.LEAGUE |
市場規模 | 約1.6兆円 | 約580億円 |
放映権収入 | 数十億ドル規模 | DAZNなどと契約、増加中 |
選手の平均年俸 | 約18億円 | 約2000万 |
人気度 | 世界中で高い人気 | 日本国内で徐々に人気上昇 |
観客動員 | 1試合平均約1万8000人 | 1試合平均約3000~5000人 |

まとめ:NBAとB.Leagueの経済規模と人気の違い
NBAとB.Leagueはどちらもバスケットボールのプロリーグですが、その経済規模や人気には大きな差があります。NBAはアメリカ国内のみならず、世界的なスポーツブランドとして確立されており、数兆円規模の大きなビジネスとして成長を続けています。一方、B.Leagueはまだ発展途上ではあるものの、近年の日本代表の活躍や渡辺雄太選手の国内復帰などをきっかけに、人気と経済規模が拡大しつつあります。
特にNBAは放映権収入やスポンサー収益、グッズ販売などを通じて莫大な利益を生み出し、地域経済にも大きな影響を与えています。また、選手の年俸も世界トップクラスであり、スター選手の影響力が非常に強いのが特徴です。一方のB.Leagueは、地域密着型の経営戦略を取りながら、日本国内でのバスケットボール文化の定着を進めています。
観客動員数やメディア露出も年々増加しており、今後さらに成長していくことが期待されています。日本におけるバスケットボール人気は急上昇しており、B.Leagueの成長とともに、今後どこまでNBAとの差を縮められるかが注目されます。次のPart 3 ではどのようにしたらB.Leagueが発展するのか(NBAのビジネスを見て)について深ぼっていきます!
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