さて、前回(安価なメールの落とし穴。POPは過去の遺産!?)の続きです。 前回ではPOPという形式のメールは安く利用できるメリットがある一方、送信の共有ができないというデメリットがあるという話をさせていただきました。またつい先月の話ですがOutlook 2016とPOP利用者はサーバーにメッセージのコピーを置く設定になっていても一旦メールをダウンロードしてくるとサーバーからなくなってしまうという現象が起きています。スマホでメール受信しようと思ったらなくなっていた・・・そんなことがあったらMicrosoft Officeの問題ですので早急にアップデートをして対応しましょう。
スマホから送信したメールも、コンピューターから送信したメールも全て統一できていたら・・・そう思っていらっしゃる方は少なくないと思います。できないと思ってあきらめていらっしゃいませんか? 実はIMAPという設定にすることで受信、送信全てのメールを同期させることが出来ます。 POPはメールをダウンロードしてくるのに対し、IMAPは外部にあるメールサーバーに直接アクセスするため、いちいちダウンロードしてくる手間がないのが特徴です。最近独自ドメインが取れるようになったGoogleのメールサービスはPOP、IMAPどちらも対応していますが、IMAPにすることでどの端末から見ても同じ内容が表示されるようになっていることでしょう。 ただし、IMAPにしたからといって全ての問題が解決されるわけではありません。例えばGmailのIMAPとAppleが提供しているメールソフト(Mail)はすこぶる相性が悪いだけではなく、MicrosoftのOutlookとの同期も不安定です。メールは仕事上欠かせないツールの1つですから、値段だけで判断せず、きちんと専門家に相談の上で選定されることをオススメします。 また最近ではIMAPにカレンダー共有機能やその他アプリとも連携できるHosted Exchangeというサービスも徐々に拡大を見せています。若干他のメールサービスに比べると値段が張るのが難点ですが、ご自身にあった形に色々とカスタマイズが可能なのが特徴です。メール一つでこんなに変わるんだ! そんな世界をぜひ体験してみてください。
ちょっと難しいお話でしたか? ご質問、ご相談があればお気軽にお問い合わせください。
Posted by ASTERAS
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