2018年11月17日読了時間: 2分

REMODE LA 2018 展示会レポート

11月13 - 14日にLos Angeles Convention CenterにてREMODEと言う新しい形態のファッション展示会がありました。

簡単に言うと、特にアメリカでは消費者レベルにまでかなり浸透しつつある“サスティナビリティ”に特化したファッションブランド、メーカーが集まり、ネットワーキングしたりやパネルディスカッション聞くという、これまで無かった内容です。

更に驚くべきが、2日間入場するのに、1人$1000程度掛かる(*_*)と言う点です。通常の展示会であればバイヤーなどは無料で入れますが、このREMODEは違います。NY、Las Vegasの展示会に比べて来場者は多くないものの、来場者はお金を掛けている事もあり、他のファッション展示会に比べて商談や立ち話でさえ真剣に見えました。

これまでの経験で、アメリカにおけるファッション業界は、如何に新しいブランドや製品を立ち上げるか、数年のうちで収益を上げてブランドを売却するか、のようなセールス最優先な傾向が顕著ですが、ファッション業界の中で、環境を保護しながらビジネスを継続するという ”Sustainability”, “Circularity”と言うここ数年のテーマが、アメリカでは更に大きな流れになりつつあるのは間違いありません。

もちろんビジネスはビジネス、お金はお金ですが、そこへ長期的な視点を持って取り組む意識の広がりは、日本と比べて大きな違いに感じます。

私は日本のアパレル/ファッション業界向けにリサイクル糸を既に2年提案してきていますが、この半年くらいは多くの問い合わせやオーダーを頂戴しており、日本の業界も変わりつつあるのを見ています。しかし、まだまだ本当の意味でサスティナビリティを意識して継続的な企画、モノづくりを考えられている企業様は少ない様に思います。

少し専門的な言い方をすると、「低価格志向で消費者にとって分かり易い、売り易い企画ばかりされている日本国内ブランドがこれから先どうなっていくのか」が非常に興味あります。