先日NY出張の際、Bulletinと言う店を見てきました。一見、レディス向けに沢山のブランド商品の置いてあるセレクトショップですが、実はこれがこれから大きくなり得る新しい“シェアストア”と言うビジネスコンセプトです。小売業界のWeWork(シェアオフィス)を狙っているそうです。
このBulletinは雑貨や衣料品などオンライン販売のみの無名ブランドの商品を中心に置いています。各ブランドの目的は店頭売り上げよりも、実際に商品を見てもらう機会を得るマーケティング&プロモーションです。店側は$300強~/月のレントを取り、最低1ヶ月契約。物販収入では無く、各ブランドからの固定レントを収益柱とし、販売したらコミッションも得ています。
アメリカの小売業は大手も小さな店舗もECによる購買習慣の変化により大変苦戦していると言えます。一方、新しいブランドはECベースのB to Cを主たる販売ルートとする為、消費者が実際に商品を見る機会はほとんどありません。このBulletinが始めているビジネスは、オンラインとオフラインを繋ぐ、ほぼ間違いなく拡大する商売形態だと思います。
今はどこの都市でも小売店の閉店が相次ぎ、良いロケーション/条件の店舗物件が多く空いています。Bulletinは現在NYで2店舗、これから店舗を増やし、LAにも近く開ける計画があるとか。 ブランド審査があり、多くの小さなブランドからの申し込みが殺到中、との事。
このBulletinは2015年創業、ビジネス開始時にクラウドファンディングで資金を集め、今年$2.2 millionを投資で集めています。創業者は若いアメリカ人2人ですが、スモールビジネスの可能性とスピード感は、さすがアメリカですね。
近い将来、日本でも展開出来そうなビジネスだと個人的には狙っています。
Posted by GLOBALANCE LLC
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