皆さんこんにちは!
突然ですが「Web accessibility(ウェブアクセシビリティ)」という言葉を耳にしたことはありますか?
近年アメリカではこのWeb accessibilityに関連する訴訟が増加傾向にあります。
Web Accessibility(ウェブアクセシビリティ)とは?
まず、Web accesibilityという単語自体を知っている人が少ないかもしれません。簡単に説明すると「ウェブサイトやアプリケーションが、どんな人でも簡単に利用できるように設計されること」を表しています。身体的な障害や認知的な障害を持つ人、高齢者など、さまざまな人々が公平に情報や機能にアクセスできることを目指すものです。
例えば、色覚障害や聴覚障害の人でもウェブサイトを使えるような仕組みにしておかないといけません。日本の公的機関においては、障害者差別解消法の観点から法整備が整っているものの、民間事業者においては努力義務ということになっています。対してアメリカでは、民間事業者でも法的義務が課せられています。
実際の例でいくと、2019年にビヨンセ(米国有名歌手)の公式サイトがアクセシビリティへの対応への不十分さを全盲のファンから指摘され、訴えられています。この訴訟は「ADA(Americans with Disabilities Act、障害のあるアメリカ人法)」に違反してるとし、障がい者の人権が守られていないと考えられるものでした。
ではなぜこれに関連する訴訟が増えているのでしょうか?
それは法規制の強化や、そもそも障がい者の人権を守るためということもありますが、他の要因として、資金が潤沢でアクセス数が多くADAの対応がされてないサイトが、賠償金や和解金などを目当てに狙われるといったケースがあるからです。なので、ビヨンセの訴訟も全盲のファンが訴えを起こしましたが、アクセス数も資金力も多いという点では、ターゲットにされやすいサイトだったのでしょう。
ひと昔前に比べてインターネットが広く普及したことで、様々なことを効率的に進めることが可能となりました。その反面、ウェブへのアクセスができないと生活しづらい環境になってきているのも事実です。
訴訟を未然に防ぐ方法
ウェブサイトを運用している個人や企業にとって、訴訟を防ぐ方法にaccessiBe等のADAウィジェット導入が挙げられます。これを導入することによって、100%防げるとは言い切れませんが、ある程度の抑止力にはなると考えられます。
またWeb accessiblityに対応しているサイトにしておくことで、SEO対策にも繋がります。日本でも法整備を強化していく方向性とのことですので、早期対応しておくことをオススメします。
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